新歓企画の報告

新歓企画のTRPGセッションを5月3,4,6日に行いました。参加者は新入生3人に、GMとほかの部員をを含めた7人です。
内容はイメージで言えば以下のような感じですね。途中で終わってますがそれは書き手がギブアップしたためです。
録音はしていないので内容は実際のプレイ内容とは若干異なります。(つーか、こんな嘘八百なんか課意寺劣化意)
だから最後まで読まれる方はいないでしょうが、オナニー野郎なんていわないでくださいね。(あらゆる意味で)
先に反省点を述べておくと、やはりストーリー性の高いシナリオはセッションがグデグデになりやすいということ。
己のGM力のなさを痛感しました。だから2日目は「白い刃の後継者」を基にしたシティアドベンチャーでお茶を濁したあと、3日目はダンジョンをメインにしました。参加してくれたみんな、3日もの長期間も見捨てずに参加してくれてありがとう。
<追記>
あと、自分はこんなところにこんなこと書くのは初めてなので、ここの機能を使い切っていないのは勘弁してください。はっきり言っていっぱいいっぱいなんです。
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GM:じゃあ、キャラクターもできたことだし、昼食もみんな終えたのでナイトウィザードのセッションを始めます。
一同:はーい。
GM:まず自己紹介からいこうか。PC①からどうぞ。
細片:はい、細い片と書いてサザカタ。真の月でマツキです。ライフパスは超金持ち、魔の仇敵です。男で22歳。ワークスは骨董店主。第1属性が風、第2が火です。
GM:魔の仇敵ってなんだったっけ。
細片:なんでも使命を果たすために生まれてきたとか。
GM:君はイノセントから始めてもらいたいのだが……、いいか、いやいやちょうどいい感じだ。確かに君は使命を持って生まれてきた。ただ君が知らないだけだな。ご両親はきっと知っている。22歳?両親は他界していることにしよう。エミュレイターから君を護るため命を落としているということでいいかな。
細片:それでいいです。特殊能力は≪魔器所持≫≪伝家の宝刀≫で両方とも同じウィッチブレードに使います。
GM:うわっ、それ反則くさい。ほかのクラスから魔剣使いに転職してそれはありだろうけどさ。
細片:だめですか?
GM:うーん。いいや、君TRPG初めてだし、俺もナイトウィザードGM初めて(というかGM経験は4回目)。詳しいルールはまだ覚えきっていないからこれはいいことにする。今回はゲーム研究会の新歓企画のセッションで、君はゲストだからね。
細片:わかりました。魔法は≪ウィッチ・サルブ≫です。
GM:ふーん。(どんな魔法かわかっていない)
細片:以上かな。
GM:ほいほい。じゃあ次、PC②。
カイジ:伊藤開司です。クラスは大いなる者、冥・風で、戦場帰りの腹ペコ男……
GM:ちょっと待った。男?
カイジ:ええ男ですが、それが何か。
GM:いや、いい。性別は自由にしていいといったし、ヒロインはこっちで用意しているから。(しかし改めて聞くとショックだ。PC②は女という先入観がありすぎる)
カイジ:続けます。戦場帰りなので出身はわかりません。
細片:伊藤なのに。
カイジ:生まれた場所という意味です。大学生で最近ウィザードとして目覚めたばかり、特殊能力≪小さな奇跡≫≪隻眼の魔力≫、魔法が≪エアブレード≫、≪ヒーリング・ウィンド≫、≪ヴォーテックス≫に≪タンブリングダウン≫。
GM:君にはクラスを指定してしまって悪いね。
カイジ:いいですよ、ハンドアウトを選んだのは俺ですから。あっ、ちなみに18です。
北岡:次は自分ですね、北岡秀一24歳。地・冥の強化人間、男で24歳。ライフパスは影の一族、秘密。特殊能力は≪幻想舞踏≫≪魔弾の射手≫、魔法が≪シャドウ・ブレード≫≪グレート・マザー≫、職業は弁護士をしています。
GM:君もクラス指定に協力してくれてありがとう。武器は何?
北岡:ボウガンです。
GM:(≪伝家の宝刀≫を使わない強化人間は初めてだなぁ)OK、OK、次の人。
華吹:華吹トウノ、地・火の龍使い。ちょっぴり不良な15歳の女子高生をやっています。ライフパスは九死に一生を得るに眠気との戦い。特殊能力は≪気功≫≪龍爪≫、魔法はなし。
GM:君、聖職者するんじゃなかったの。
華吹:色々あって止めました。龍使いのほうがカッコイイかなって。
GM:まぁね、女キャラをやるなら俺も聖職者は選ばずに龍使いを選ぶかな。
華吹:そうですよね。こっちのほうがカッコイイですよね。
GM:じゃぁ、次行こう。PC⑤のプレイヤーの人どうぞ。
ヤル・C:ヤル・C・ナス(ヤル・セ・ナス)といいます。天・水の使徒、週間「スプラッシュ」の記者をやっている27歳の男で、魔性の血と美人の連れ合いをライフパスに持っています。
GM:27歳ということは嫁さんの可能性もあるのか、その美人の連れ合いさんは。
ヤル・C:そうですね。どっちでもいいです。
GM:わかった。
ヤル・C:特殊能力は≪啓示≫と≪癒しの翼≫。魔法は≪マジック・シェル≫≪フォース・シールド≫≪レインコール≫≪ヒーリングウォーター≫です。(重傷状態を回復できる魔法はなし、GMも気がつかなかった。これは今回のセッションにおけるGMの最初のミスだな)
GM:さあ…、問題は次だ。君なんだよPC⑥。
アルシド:えっ、なんで。何か悪いことした。
GM:いんや、ぜんぜん。むしろ感謝している。正直GMが初心者だから場を積極的にひっぱってくれる君のようなタイプのプレイヤーの存在はありがたい。ただ、君は当日乱入メンバーだから、どういうオープニングにしたものかなぁ……と。
アルシド:そんなのGMに任せるに決まっているじゃないか。どぉんなオープニングでもいいよ、俺は。
GM:そうはいっても、PC⑤と一緒にオープニングをやってもらうくらいしか思いつかないんですが。
アルシド:それでいいよ、ぜんぜんOK。
GM:いや、GMとしてそれは敗北かなぁと……
アルシド:それはしょうがない。それが君のGMとしての実力なら素直に受け入れるべきだ。
GM:はい…、まったくその通りです。じゃあ、自己紹介。
アルシド:うん、俺はアルシド、まほう先生。(一同爆笑)
GM:いきなりそこから来ますか。(笑)
アルシド:今回のネタだしね。それよりもかぶるかなと思ったんだけどロールプレイングだから自分の使い慣れたクラスを、という意味で強化人間。
GM:まあその辺は、GMは不介入です。
北岡:むしろ一緒にやりましょう。
アルシド:うん、ありがとう。ライフパスはスパルタ式と劣等感。コネクションは盟主アンゼロット、英国女王クィーン・ヴィクドリア二世、裏ローマ枢機卿パトリシア・フォルツァ
GM:全部ダイス目で決まったんですよね。どんな運やねん。(笑)
アルシド:いやぁ、振ったらこうなっちゃたから仕方がないよなぁ。で、特殊能力は当然≪幻想舞踏≫≪伝家の宝刀 ≫、魔法は≪ヒーリング・フレイム≫≪エンチャント・フレイム≫。ガンナーズブルームに乗るよ、俺は。年は25歳。
一同:(笑)
GM:まほう先生が25歳?
アルシド:そう、ネギ先生実は25歳。(爆笑)
華吹:それは言っちゃだめでしょ。(笑)
北岡:そうそう、それは言ったらだめです。(笑)
アルシド:いや、俺は言う。むしろ言う。ネギ先生は25歳です。(笑)
あ、そうだ。やっぱり二つ名の「まほう先生」は辞め、「ネギ」に変更する。
GM:(笑いをこらえながら)好きにしてください。仲間内のセッションだから気にしなくていいです。むしろ笑いが取れるなら大歓迎。じゃあ、始めますよ。
アルシド:おう、パチパチパチ(拍手)。あ、まほう先生メイド服着ているから。
一同:(爆笑)
GM:こんな腹の痛さは想像していなかったな。(笑)
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Opening01 ユリアロッド
GM:オープニング1は北岡君からだ。
北岡:はい、どうぞ。
GM:(おもむろに)199X年。世界は核の炎に包まれた。(爆笑)
ヤル・C:なんだそれは。(笑)
細片:いきなりな始まり方ですね。
GM:うん、一番初めはTRPG初心者でもすんなりと食いつけるようなネタを入れたかったからね。
華吹:確かに3人が初心者ですね。
GM:では、つづき。海は荒れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに思えた。だが、人類は死滅してはいなかっ た。チャラチャチャ―ン。
と、いうわけで背景世界を説明しよう。ここはエミュレイターの策略が成功して核戦争が起きた世界。ファー・ ジ・アースの並行世界のひとつアフター・ホロコースト(仮)です。
北岡:具体的にはどんな世界ですか。
GM:そうだなぁ、南北アメリカが裏界に沈んでこの世界のアンゼロットとかローマ聖王あたりが二大洋をはさんでこらえている状況かな。ユーラシア大陸の真ん中では剣王ラオウ(♀)が弱小ウィザード組織を武力で統一し、覇道を持って世界を救わんとしているね。
北岡:わかりました。アレですね、修羅の国ならぬアメリカではエミュレイターは仮面をつけていて強さを認められないと素顔になれないという。
GM:そう、魔王として認められたら素顔になれる。そして今、君は太平洋に浮上しているアンゼロット宮殿の中でひとつの使命を授けられるのだ。
北岡:なんでしょうアンゼロット様。
GM:彼女ははかなげな雰囲気でだな。
華吹:アンゼロットがはかなげ?
GM:うん、いま自分で言ってびっくり。はかなげなアンゼロットなんて想像もつかん。
北岡:ではユリア様。
GM:百合アンゼロット、略してユリアロットとしよう。
アルシド:ん?何か不穏なせりふを聞いたような。
GM:気のせいです。
GM/ユリアロット:北岡秀一、ラオウを止めて。
北岡;無理です。
GM:いきなりだな。
北岡:私は地底冥府インフェフルシアに改造された変身型ヒーローの強化人間であって、半裸マッチョのひでぶ戦闘に免疫はありません。
GM/ユリアロット:しかし、「愚者の楽園」におけるサイモン・マーガス事件以来、彼女に対抗できるたった一人の人間、北斗神剣の伝承者、柊レンシロウはファー・ジ・アースへ向かったままかえって来ません。
北岡:トキがいるではないですか。彼ならラオウと互角と聞きましたが。
GM/トキ:私のライフパスは秘伝の伝承者と病に倒れるだ。ついでに女だ。
北岡:美少女ばっかですか。
GMナイトウィザードだからね。
アルシド:魔王も美少女しかいねぇからなぁ。
GM:リプレイに出てきた魔王はそうでもないんだがね。
北岡:わかりました。しかし、私にできることは彼をつれて帰ることだけです。
GM/ユリアロット:あなたならそうおっしゃってくださると信じていました。ではこのゲートをくぐりなさい。向こうの私があなたを向かえることでしょう。
GM:≪小さな奇跡≫を使用してファー・ジ・アースへのゲートを作ることにしよう。
華吹:使徒じゃなくて大いなる者?アンゼロットが?
GM:この世界のアンゼロットには大いなる者が入っているというのがGMの脳内設定です。彼女の色香に迷いガンガン男が死んでいくのは彼女が≪カリスマ≫を持っているからなんだよ。
伊藤:レベル無限大の≪カリスマ≫か。そりゃどうにもならん。
北岡:じゃ、素直にくぐるとしますか。あなたの恋人を連れて帰ってきます。
GM:(恋人じゃないとおもうな。どこの世界でも、アンゼロットと柊蓮司では、いじめっ子といじめられっこの関係がせいぜいだよ)
ではシナリオコネクション北斗神剣伝承者を取得し君は旅立って、そのままシーン終了です。
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Opening02 紅茶を飲みますか<Yes/No>
GM:つぎはヤル・C君のオープニングシーン。アルシド君も登場です。
アルシド:よし、ネギ先生の出番だな。
GM:あくまでネギ先生と呼び続けますか。
アルシド:おう。
GM:(気持ちはわかる。俺もプレイヤーなら牧本美佐絵でファンタスティカをやりたいしな。人造人間≪アームブレイド≫≪触手≫とか言ってさ)
ヤル・C:どこから始まりますか。
GM:荘厳なオルガンがBGMで鳴り響くアンゼロット宮殿の廊下を今君たちは歩いている。
ヤル・C:はい、歩いています。で、何のために。
GM:実はセッションを行っている今日は5月3日です。現在マジキューで連載中のナイトウィザードリプレイ「合わせ鏡の神子」とこのセッションの時間はクロスオーバーしているものと設定しています。
ヤルセ・C:はい。
GM:「合わせ鏡の神子」ではですね、現在、世界を揺るがす大事件が進行中でその背後には荒廃の魔王アゼル=イヴリ ス、女公爵モーリー=グレイ、秘密侯爵リオン=グンタといった超大物魔王が活動しているらしい。そこで君たちはロンギヌスのサポートメンバーの一員として大魔王ベール=ゼファーはどのような活動をしているか調査を命じられていたんだ。
ヤルセ・C:そして情報をつかんだんですね。それをアンゼロットへ報告に行くと。
GM:その通り、現在ベール=ゼファーは「いささかの神」が転生した人間、真壁翠を殺害しようをしている。という確かな情報を君たちは手に入れてだね、報告に向かっているというわけだ。そして君たちは彼女の部屋の前にたどり着いた。
アルシド:よし、入るか。これは緊急を要する超重要情報だ。
ヤル・C:いや、まずノックをします。
GM:すると扉が開きますよ。
ヤル・C:あれ、中からいきなり開くのですか。
GM:うむ、どうやら仮面の男ロンギヌス00、またの名を三ツ矢伊右衛門が開けてくれたらしい。
ヤル・C:まあ、なら中に入るか。
GM:すると、今ちょうどアンゼロットが「行ってらっしゃい」と素敵な笑顔をしながら天井からぶら下がった紐を引いて床の落とし穴を開けたところですね。
ヤル・C:えっ、ぼくら落とされるのですか。
GM:いんや、落ちていったのは君らの前に部屋にいた人物、柊蓮司と緋室灯だね。
アルシド:ああ、あった、あった。
華吹:ありましたね。先月号ですか。
ヤル・C:気を取り直して報告をしますか。
GM:そうだね、アンゼロットのすることにいちいち驚いていたら身が持たない。反応を気に入られてアンゼロットのおもちゃになったら目も当てられないしな。
アルシド:あれに耐えられるのは、柊蓮司だけだ。
GM/アンゼロット:よく調べました。今一歩早ければ、現地へ行く柊さんたちにも情報が間に合ったでしょうに。しかし、それはあなたたちの責任ではありません。
アルシド:確かに俺たちのせいではないな。(笑) 落とし穴から送り出したアンゼロットのせいだ。
GM/アンゼロット:せっかちな柊さんのせいです。
アルシド:俺は何も言ってないよ。思っただけ。
GM:わかってるよ。(笑)
GM/アンゼロット:ちょうどよろしい。手が空いたおふた方に新たな任務を授けます。
(後ろから人を招きいれて)こちらはとある並行世界からいらした北岡秀一さんです。彼は現在こちらの世界に人探しにやってきました。先日に起こったサイモン・マーガス事件の記憶は新しいと思いますが、そのときに異世界からいらしたあちらの柊さんがまだ帰っていないそうです。そこであなた方は彼の案内をしてあげてほしいのです。こちらの世界の名誉にかけて彼の力になってあげてください。といって、君たちは…いや、ヤル・C君だけか。シナリオコネクション アンゼロットを入手します。
ヤル・C:わかりました。しかしえらく気合が入ってますね。
アルシド:そりゃぁ、もう二度とレベルは下げられたくないだろうしな。少しでもある危険は取り除いておかんと。
GM:君の顔を見てアンゼロットが言うよ。
GM/アンゼロット:では、(激励をかねて)紅茶を一服していかれたらいかがですか。
ヤル・C:えっ、いや、それは……(しどろもどろ)
アルシド:一服の意味が違うし。任務前のアンゼロットの紅茶はごめんだ。(笑) 断ったら返事を待たずに退出しよう。
GM/アンゼロット:あら残念。逃げられてしまいました。(笑)
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Opening03 運命の出会い
GM:つぎは誰になるんだったかな。ああ、細片君の番です。
細片:はい、わかりました。
GM:君が……、そうか君は店の店主か。
細片:そうですよ。
GM:うん、まあ何とかなる。えー、ここは破魔間津市にある細片古美術店、君の店だね。そこに一人のお客が入ってくるんだ。
華吹:破魔間津市?
GM:ああ、ファー・ジ・アースの日本国静岡県にある都市だ。西洋風の破魔間津城があり、そこには銀髪の美少女が人造人間の下僕に護られて住んでいるという設定なのだが、まあ気にしなくていいです。では続き。
細片:はい、いらっしゃいませ。
GM:彼女は見たところ年が15か16ぐらいで君と目が合うと近づいてくるよ。
細片:何かお探しですか。
GM/前世女:ねえ、あなたは前世って信じてる。
細片:いきなり何なんですかそれは。えーと、おかしな女だなぁと思いながら、信じるわけないだろうそんなこと、と答えます。そうするしかないです。
GM/前世女:ぼくはね、今は失われた国の皇女だったこともあるんだよ。君はそのときの将軍ミケロヴィッチ・サンジェリオだよね。会いたかったよ。(この辺からいっぱいいっぱい)
細片:いやいやいや、何言ってるのこの女。とても話を合わせることはできん。えっと、信じない、とはきりいう。うまい断り方がわかりません。
GM/前世女:ぼくはね前世って信じてるんだ。もちろん運命もね。ここで君に出会ったこともやっぱり運命だよ。だから今日はここまででいいや。ぼくの名前は陽子、運命に導かれるまま明日また会おうね。
細片:呆然と見送るのみですね。(そりゃそうだ。もうちょっとまともな導入はなかったものか。ネタに走りすぎたよな、GMの独りよがりにすりゃなりゃしない。今回2度目の大ミス)
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Opening04 蠅の女王
GM:つぎは華吹だ。
華吹:はーい。私は確かベール=ゼファーと顔見知りなんですよね。
GM:うむ、かつて戦ったことがある。どっちが勝っててもいいが、どうする。もちろん引き分けもあり。
華吹:じゃ、負けたことにします。まだ0レベルだから。
GM:よし、君はかつてベール=ゼファーと戦って負けたが命はだけは見逃してもらったウィザードだ。
華吹:なんで生きてんだろ。
GM:君はなぜ見逃してもらえたかはわからない。要望がなければ設定はこっちで勝手にでっち上げておく。
華吹:お願いします。
GM:その戦いからしばらくしたある日の夜。帰宅の最中だな、深夜でもう遅い。
華吹:あれですね。きっと、ベルとの戦闘のせいでウィザードとしてやっていく自信がなくなってこうだらだらすごしているんですね。
GM:そんなときだ。暗い闇の中、電柱の上から声が降ってくるんだ。
GM/ベール=ゼファー:久しぶりね、華吹トウノ。あの戦い以来かしら。
華吹:むむ……。立ち止まりますが、まだ見上げはしません。
GM/ベール=ゼファー:実は頼みたいことがあるのよ。
華吹:これはもう顔を上げるしかありませんね。ベルをにらみながら言いましょう。何だ。なんの用だ。
GM/ベール=ゼファー:(視線を受け流して)実は細片真月という男を護ってあげてほしいのよ。
華吹:護る?人間の男を?こりゃ理由をたださねばなりませんね。なぜだ、なぜお前が人間の男を護る必要がある。
GM:(ロールプレイによるセリフだろうけどさ、敵対心が表に出すぎだよ)そんなことを言われてもベール=ゼファーははぐらかしますよ。
GM/ベール=ゼファー:べつに、細片真月をえさにつりたいものがあるだけよ。嫌だって言ってもかまわないわ。そのときは細片真月が死ぬかもしれないだけ。そうね、そのときはついでにあなたのことも殺そうかしら。
華吹:うわ―、言われてしまったー。これ細片を護るしかなくなってしまいました。ベルからの依頼というのが怖いんですけど、仕方ないですね。少し悩んで……、
その男の命が危ないというなら護る。しかし、お前とのこととは一切関係ないからな。
GM:君が見上げて返事をしたとき、そこにはもう誰もいなかった。あるのは深い深い闇だけだ。
華吹:わかっててもやっぱり怖いな。魔王からの依頼というのは。
細片:そりゃ、どんな裏があるかわかりませんからね。
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Opening05 夢に出る人、現で会う人
GM:伊藤君お待たせ。ようやく君の番だ。
伊藤:はい、よろしくお願いします。
GM:君は最近ウィザードとして目覚めたばかり。迫りくるエミュレイターを倒し、世界の常識を護ることを使命として受け入れ始めたばかりだ。
そして君は昨日の晩ある夢を見た。その夢はまるで現実のように生々しく、しかしどこか他人事の出来事のよう だ。あたり一面は炎に包まれ、君の周りには幾人かの人がいる。その中の一人がまさに君につかみかからんばかりに何かを話しているが、何を言っているのか、自分が、または他人が何を思っているかは感じ取ることはできな。そして朝になった。
伊藤:おきます。夢のことは……
GM:覚えています。
伊藤:なら不思議に思いながら大学へ行くことにします。
GM:君のうちから破魔間津大学へ行く途中にだね、細片古美術店があるんだよ。
伊藤:ああ、確か結構な知り合いという設定にするんでしたね。
GM:うん、君のシナリオコネクションは細片古美術店の店主だからね。
伊藤:なら、挨拶のひとつでもしていきます。店が開いているなり、顔が会えばの話ですが。
細片:うん、店先で掃除でもしているかな。おはよう。
伊藤:ああ、先に言われてしまった。おはようございます、店長。
GM:すると伊藤君、君の心に何かざわめくものを感じる。
伊藤:なんなのでしょう。
GM:確証はない、しかし確信を持って言えることがある。夢に出てきたもののうち一人は店長のことだと確信した。
伊藤:おや?店長に対して何か感情を抱くのでしょうか。
GM:そこは自由です。ただし夢の中でどんな感情を待ったのかはやはりわかりません。
伊藤:わかりました。
GM:特にやりたいことがなければ、君はこのまま大学へ行きシーン終了です。
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Research01 食パンくわえたベル=フライ
GM:リサーチシーンに入ります。登場PCは細片君ですがこれからは別にほかのPCも理由をつけて登場してくれてかまいません。ただし、GMにいったん断ってからね。
細片:どんなシーンですか?
GM:ほかのPCと合流してもらおうかと。最低でも顔見知りにはなってほしい、特に華吹あたりと。
華吹:ああ、確かにそうすれば3の3で話を進められますね。
GM:しかし、君は店の店主なんだよなぁ。どういう風に持っていけばいいんだか。
アルシド:動かない主人公。そりゃぁこまるよな。(笑)
ヤル・C:黒髪ロングの美少女なら絵にもなるのですが。(苦笑)
細片:やっぱり外へ出たほうがいいのでしょうか。
GM:いや、いい。PCの背景設定はなるべく拾うことがGMの義務だし。何とかならんこともない。でも失敗してグデグデになっても見捨てないでね。では……うーん、君は今店の前で掃除をしている最中だ。そこへ声が近づいてくる。
GM:ベル=フライ:キャー、遅刻、ちこくぅ。
アルシド:おお、これはぜひともぶつからなくてはいけないな。
華吹:当然ですね。
GM:まあ、よけるというのも斬新だし、ひとつの手だがね。(御坂美琴型ベルか、それはそれで…)
細片:ここはセオリー道理にぶつかることにしましょう。
GM:じゃぁ、ドーンと君は誰かとぶつかったのだ。
細片:いたたたたたたた、しかし、客商売をしている手前、まずは相手の安否の確認をしましょう。大丈夫ですか。
GM:君の目の前にいる少女は銀髪金眼、輝明学園の制服の上にポンチョを羽織っている。
細片:やっぱり可愛いんですよね。
華吹:そりゃぁもう、きっと人間離れした超美少女なんですよ。(正体を察したらしい)
細片:どんなリアクションをしてくるんでしょうね。
GM:君が先に起き上がって手を伸ばすとだね、スカートがめくれかけてる状態に気づいた彼女はババッとすそを直して君に向かって手を伸ばし…
細片:じゃあ、気づかないふりをして手をとって立ち上がらせますか。
GM:いんや。彼女はそのまま君を頬をたたくのだよ。
GM/ベル=フライ:キャー、このパンツ覗き魔、バッチーン。(ビンタ)
細片:ぐはぁ、やっぱりそう来ますか。
GM:君は、ぐはぁ、と5〜6メートルほどふっとばされるわけだ。そしてブロック塀あたりに突っ込むのかな。
伊藤:ドンガラガッシャーン。(笑)
北岡:店の中に突っ込まなくて良かったな。
細片:ぎゃー、それは怪我ではすまないのでは?
GM:うん?しかし、君は無傷だ。かすり傷ひとつ付いていない。多少体は痛むが、それはパンツを覗いた報いだと思いねぇ。
細片:うぅ、わざとじゃないのに……
GM/ベル=フライ:あらら…、大丈夫?…うん、大丈夫そうね。
GM:彼女は君を助け起こしながらほこりを払って体を確認してくれるよ。
細片:ありがとう。でも、立場が逆転してしまった。
GM:君は女の子を起こしたら体まで触りまくるのかね。
細片:違いますよ。助け起こす立場の話をしているんです。
GM:彼女は無事な君を見て満足そうにうなずきながら。自分はベル=フライだと名乗って、立ち去るよ。君はその瞬 間、彼女の声で幻聴のようなものが聞こえた。
GM/ベル=フライ:早く目覚めないと死んじゃうよ。お兄さん。
細片:えっ、といって振り返ります。
GM:しかし、曲がり角のない商店街なのに彼女の姿はもう見えなくなっていた。シーンエンド。
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Research02 なぞの転校生
GM:あれぇ、合流しなかったなぁ。
華吹:すみません、タイミングが読めなかったもので。
GM:いやいや、本来のシナリオではこのシーンで君と細片君が合流する計画だったから、タイミングが読めないのは仕方がない。しかし、ここはすでに輝明学園破魔間津校、細片君が登場する可能性はゼロだ。なので、ちょっとでも可能性のあるさっきのシーンで君に登場してほしかっただけなんだよ。
華吹:では、私はここで何をすればいいんでしょう。
GM:(はっきり言ってここで細片君が登場しないのならこのイベントをやる必然性はないんだよなぁ。うーん……、決めた。イベントに必然性はなくなったがシナリオにはイベントがある。せっかく作ったことだしやっておくか)
場所は君の教室、時は朝のホームルーム。担任の先生が教室へ入ってくるなり転校生を紹介するわけだ。
GM/ベル=フライ:はじめまして。今日から皆さんと一緒に勉強します。ベル=フライといいます。よろしくお願いします。
GM:簡単な自己紹介の後、たまたまあいているだね、君の隣の席へくるんだよ。
華吹:無視します。無視。
GM/ベル=フライ:今日からよろしくね。
華吹:怖いので、あくまで無視します。
GM:(警戒されたものだなぁ)では時間を進めて昼休み。ベルが君のところにやってくるよ。
GM/ベル=フライ:ちょっといいかしら?
華吹:やっぱり怖いなぁ。周りに人はいないんですか。
GM:(そうか、転校生で超美少女なら周りがほうって置くわけないか)いませんね、本来なら彼女の周りに人が群がるはずなのにみんな彼女を意識していないようです。
華吹:明らかに何か使っているな。でも、びびっていることは見せずに、何のようだ。
GM/ベル=フライ:あなたこんなところで何してるの。
華吹:何って授業を受けているんだけど。
GM/ベル=フライ:ふ―ん、余裕ね。昨日、私が何を言ったのかもう忘れてしまったわけ?
華吹:いや…覚えているけど……。今日は学校があるから……、放課後になってから行こうかと。
GM/ベル=フライ:不良のパーソナリティを持っているくせに、そんなこと気にするものじゃないわ。(すっと目を細めて)そうでしょ。
華吹:キャー、わかりましたぁ。怖いので今日はエスケープします。そして午後の時間を使ってコネクションから細片真月の情報を得て店に行きます。といって逃げ出しましょう。私のコネクションから私立探偵の闇導響矢を使います。
GM/闇導響矢:やれやれ、こっちも慈善事業じゃねぇんだがな。お子さまといえどレディの頼みは断れねえ。いいぜ、ロハで情報をくれてやる。今回だけだがな。
GM:といって、君は細片古美術店の場所の情報を得た。
GM/闇導響矢:これ以上の情報はただじゃ譲れねえな。
華吹:うーん、今はこれだけでいいです。
GM:(横浜にある個人探偵事務所が何であっさり情報を提供できたのか興味は持たないんだ。有料にしたのが悪かったのかな。∞‐kunがあるから気軽に支払うものかと思っていたが)
では、とりあえずシーン終了です。
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Research03 汝は落とし穴より落ちるものなり!汝の名はロンギヌス
GM:場所が変わってアンゼロット宮殿。北岡君たち3人の出番だ。
北岡:ぼくらもコネクションを使えば情報が手に入るわけですね。ぼくはコネクションの伊賀の森を使って情報収集します。
ヤル・C:ぼくらもやろうか。週刊「スプラッシュ」編集部で。
アルシド:調べるのは北斗神剣伝承者についてだろ。俺のコネクションはこんな小さなことには使えない。
華吹:女王や、裏ローマ枢機卿ではどうにもならないでしょうね、そんなピンポイントな情報は。
細片:アンゼロットは命令を下した当事者ですから。情報はあれば初めに渡したでしょうし。
華吹:アンゼロットの役立たず。(大声)
GM:そんなことを言うと天井から金ダライが落ちてきますよ、マジックで天誅と書かれた。
アルシド:よける。
GM:回避判定を。
アルシド:成功。
GM:ちっ、と舌打ちする声が聞こえてきました。それはともかく、この場合は北岡君か。伊賀の森からの情報として、北斗神剣伝承者についての直接の情報はないものの、破魔間津市に暗殺剣の使い手がいるとの情報を得ました。
北岡:では、破魔間津市に向かいましょう。
ヤル・C:でも、アンゼロット宮殿ってどこにあるのですか。
GM:さぁ、異次元空間のどこか。亜空間に存在する浮遊城をイメージしているが。
細片:どうやって外に出るんだろ。
GM:どこでもドアみたいになっているんじゃないのかな。アンゼロットが空間をつなげてくれるんだよきっと。
ヤル・C:じゃぁ、普段出入りしている扉を開けます。(ガチャ)
GM:扉は開かず床が開いた。
北岡:なにぃ。(ころころ)よけれん。
ヤル・C:無理。
アルシド:よけました。
一同:ええ?
ヤル・C:アンゼロット様、諸悪の根源だけ無事ですが。
GM:仕方がない。ネギ先生、君は背後に気配を感じた。
アルシド:振り向くと……
GM/アンゼロット:行ってらっしゃい。
アルシド:回避…出目11でどうだ。
GM/アンゼロット:あら、こちらの出目は3でした。
アルシド:よっしゃぁ!
GM/アンゼロット:こちらの命中判定値は∞+3で……
華吹:そうだった。アンゼロットのレベルは無限大だ。
アルシド:ヒュー……。(穴に落ちたらしい)
GM:では3人とも幸運判定を。
北岡:成功。
ヤル・C:成功。
アルシド:失敗。
GM:では2人は無事着地できましたが、ネギ先生はトイレに突っ込みましたとさ、チャンチャン。
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Research04 参上!腹ペコ3人娘
GM:一方そのころ、細片古美術店では普段よりも多くのお客でにぎわっています。
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・・・終わり。ここまでたどり着いた人はすごい。