GURPS ルナル リプレイ ダンジョンシーカー・現実派
お久しぶりです、「あの」GMです。先日、例によってGURPSをやったのでここに報告します。
…ええと、やらかしてしまいました。んでは参りましょう。前回はこちらです。
2/29 ダンジョンシーカー・現実派
メンバー
- エストア・アールヴ
- PLはてんちょ〜。
- ぜんぜんそんな感じがしない紅一点のタマット入信者。裏社会について勉強中。
- カシス・コレオプテラ
- PLは雪野の中の人。
- 相も変わらず鉄壁過ぎるジェスタ入信者。とりあえずネガティブ思考を止めました。
- ジーニアス
- PLは風音の中の人。
- 知の探究者なはずなのに金に目がないウィザード。この人にバランス良くという言葉はありません。
- トリム
- PLはぶちょ〜。
- 最近まで『心の声』使えませんでしたなフェリア。とりあえず睡眠薬いらずになりました。
- ウェルトマー・ジョー
- PLはマイクの中の人。
- どことなく影が薄い気がするガヤン入信者。わけあって今回からのニューカマー。
- 体力、敏捷力、知力いずれも13と才能豊かなはずなのに微妙に器用貧乏臭が漂います。とはいえエストアに並ぶ打撃力を誇る立派な戦士。精神的なものも『けちんぼ』『くいしんぼ』だけなので、今後の成長に期待しましょう。
- GM
本編
普段どおり仕事をしている面々。その中で一仕事終えたジーニアスに声がかかります。声の主はキリエといい、ウィザードとしての同期です。彼女から「ダンジョンにもぐってあるものを持ってきてもらいたい」と頼まれます。
報酬も出る、ということでジーニアスは快く引き受けます。ここで報酬交渉。それは覚悟していたのですよ。ちょっとややこしいので後でまとめます。とりあえず、取ってくるものは未発見のエリクサ(魔法の薬)と、そのレシピです。ダンジョンは手付かずなのでいい感じにあるはず、とはキリエの主張。
とりあえずパーティを集合させ、Let's Go ダンジョン。<悪魔戦争>時代(よーするに大昔です)に活躍していた魔術師の隠れ家です。入ると魔法の光による薄明かりがつく、無機質な廊下が続いています。とりあえず盗賊技能が豊富なトリムとジーニアスが罠を調べます。…フェリアはともかく、何故ジーニアスが罠技能を持っているんでしょうか…?
……………
ファンブルしました。トリムが。さすがサークル1リアルラックの低いトリム(のプレイヤー)。
幸いにして、仕掛けてあったのが警報装置だけなので、トリム自体は無傷でした。…トリム、生命力7なんですよね。警報装置で本当に良かった……!
奥からぞろぞろ現れてきたのは、ウッドゴーレム×2と、人間?です。人間の存在に驚きつつも、戦闘に入ります。廊下なので2人並ぶといっぱいです。
…いっぱいなんですよ。だから邪魔だカシス!どけぇぇぇぇぇ!!
結局、ヤツという壁に邪魔されながら他の面子がこっそり脇から殴り殴り。前回武器を折られた恨みを返すがごとく、クリティカルの効果で腕をへし折ったエストアが居たりして、あっさり無傷で勝利しました。戦闘中、暫定人間はホムンクルスと判明。とりあえずふんじばって部屋の中に放り込んでおきます。どうやら後から持ち帰って研究機関に売りつける算段です。曰く、「ホムンクルスに人権はない!」。黒いよ、皆。
途中、ドアにあった鍵をそれなりに高い技能LVと呪文にモノを言わせて強引に突破。倉庫の鍵も開け、とりあえず物色。PL、PC的にはそんなことなかったのでしょうが、GMとしては鍵を探して欲しかった。まぁ、あれですね。そーゆーものは判定させちゃいけない、と。…ペナルティ8とかを突破するなよ、ちくしょう。
そんなこんなでボスの居る魔術師の部屋に到着。扉の前で『倍速』をかけたりして勢い込んで突入すると、中に居るのは幽霊となった魔術師様。無駄に疲労したエストアでした。
脱力しながら相手の言い分を聞くと、「我が秘術を欲するのならば我に打ち勝て!」。幽霊相手にどないせいという戦士sの面々の武器に魔法をかけ、いざ戦闘です。
ウッドゴーレム、ストーンゴーレム(強い)、ホムンクルスを護衛にバトル開始。とりあえず役に立たないトリムを尻目に前に出る戦士s。ストーンゴーレムはダメージが洒落にならなさそうなのでカシスに任せることに。ウェルトマーとエストアがウッドゴーレムをさっさと片付けます。が、横からホムンクルスに殴られて2人が重傷。慌ててジーニアスが回復しつつ、これもなんとか撃破しました。相当粘ったんですがね。
残るのはストーンゴーレムと幽霊魔術師。とりあえず親玉倒せば!ということで幽霊魔術師に斬りかかる3人。ここでカシスがストーンゴーレムの大剣をクリティカル防御でへし折りました。これなら何とか!と勢い込んだおかげか、幽霊魔術師を撃破しました。
幽霊魔術師は最後に「面白くなりそうだから」と、トラップ部屋に鍵を置いて成仏しました。さて、トラップ部屋に行k……
…呪文で無理やり開けるな、この野郎。
というわけで、無事に目的のエリクサをゲット、生還しました。で、報酬、なんですが…
総評と反省
- 戦闘バランス
- ダンジョン
- せっかく作ったトラップ(リドル)部屋が無駄になりました。そういうところに行かせたいなら、道中に仕掛けるか鍵などで判定させないことですね。
- 交渉
- 今回、一番の肝になってしまったファクター。ダンジョンもののはずだったんですが…
交渉
というわけで、ちょっと別枠で。依頼主(GM)キリエ、依頼を受けた人(PL)ジーニアスです。今回の大まかな流れを示すと、
さて、ここで相互に誤解が発生しています。ジーニアスとしては「前金はいらないから、その分を報酬に上乗せして(前金0、成功報酬2000)」と言っています。キリエは「前金はカットしてくれてかまわない(前金0、成功報酬1500)」ととりました。結局、互いにろくに確認もせず、引渡し時にもめて決裂するのですが…
前金には2つの意味があります。1つは依頼を受けた人が失敗した場合の保険(倍とか支払わせるわけですね)。1つは依頼を受けた人が準備するための資金です。後者は依頼主が負担して前金とは別にする場合もありますが、ここでは別で。
この結果に対してプレイヤーは、
- 前金を払わない=リスクを負わない
- 信頼が足りないなら無理にでも前金を渡すべき(持ち逃げされる可能性も考えられる)
- 報酬を減らすのは都合が良すぎる
- 準備が完全にPC持ちになるのだから、報酬追加は当たり前
- そもそもプロに頼むべきだろ
- 多分、プロというのは専門冒険者のこと
とのこと。確かにその通りですね。特に報酬を減らしたのはどうか、とは思います。
…けれど、ちょっと待ってください。これは「仕事を請ける側」の言い分でもあると思うのです。
「仕事を頼む」キリエとしては、
- 一儲けできるであろう地図を無償で見せている
- 手が付けられていない遺跡の地図、稼げる可能性は十分ある
- 前金をもらわない=自分たちには成功させる自信がない
- 「失敗するかもしれない」ということを明言しているようなもの
- 報酬完全上乗せは都合が良過ぎるかと
- 同期として信頼していた
- これはGMの説明不足です(汗)。……でも、同期って言ったが…?
のではないでしょうか?
メタ的な問題としては、交渉役であったジーニアスが「強欲」だったこと(ロールプレイとして報酬に妥協しなかったのでしょう)、プレイ時間がきわどかったこと(報酬交渉だけで2時間くらい!)がありますが…
まとめると、
- 現実でもゲームでも契約の確認は大事
- 前金、地図にどれほどの価値があったのか
が今回のポイントだったと思います。1はマジで気を付けましょう。
結末
と、いうわけでエリクサを引き取ってもらえなかった面々。普通ならここで、買い叩かれることになっても適当な機関に売るのですが、さすがというか何というか。「売却に関する利権を我々(PC達)に残しつつ、製作に関する権利だけを機関に渡す」という案を出しやがりました。要するに著作権です。中世ファンタジーにそんな概念持ち込まないで下さい!自分たちの技術力では作れないので、人を雇って売らせて…とか考えていました。ゲームがRPGから経営シミュレーションになっています。
まぁ、結局は安くなっても他の機関に売るんだろうね、と落ち着きました。まだ実行したわけではないのです。
…何か予想斜め上の結果で終わりました。展開の読めなさもTRPGの醍醐味…で片付けていいんでしょうか、コレ。そしてアレなのが経営シミュレーションにGMが興味を持ってしまったことです。
と、いうわけで、次回は「エリクサ金融道〜新しい風は銭の匂い〜」となります。ははは、私は本気です。
というところで筆を置かせていただきます。長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
P.S.オンラインセッションはどうにかなりそうです。やってみたい人(ただしネットに繋がる)、募集中。