GURPS ルナル リプレイ にっくにくにしてやんよ

 こんにちは、例によってのGMです。ガープス第3回目のセッションを行ったので、ここにその様子を。一応、今回で一区切りです。前回はこちら



 3/29 にっくにくにしてやんよ

メンバー

  • エストア・アールヴ
    • PLはてんちょ〜。
    • 微妙に影が薄くなっているタマット入信者。
    • 裏社会についてものすごい勉強中。タマット(盗賊系)の意地があるみたいで。
  • カシス・コレオプテラ
    • PLは雪野の中の人。
    • いい加減にしてほしいくらい堅いジェスタ入信者。
    • 何を思ったか『木工』を習得。理由は多分敏捷力基準で取れるから。
  • ジーニアス
    • PLは風音の中の人。
    • ロリコン疑惑の出てきたウィザード。
    • 魔術師なのに魔法系の技能を成長させなかったのはアレです。GMの薦めもありましたが。
  • トリム
    • PLはぶちょ〜。
    • テレパシーが2mしか届かない事を困っているフェリア。
    • 既存の技能、能力を成長させた感じです。実はジーニアスと能力がかぶっていることが判明。
  • ウェルトマー・ジョー
    • PLはマイクの中の人。
    • 静かにいい仕事をしていたガヤン入信者。
    • 警察らしく『嘘発見』、『探索』を伸ばしました。何故か報酬を受け取っていなかった可哀想な人。
  • GM
    • についてはどうでもいいですね。
    • 当日までボスの名前を決定していなかったのは内緒です。


 発端

 最近、妙に服飾の仕事がキャンセルされます。そんなわけで暇なトリムと、そのパシr護衛エストア。このままでは店をたたむことになりかねません。どうしたものかと悩んでいると、同じく溜息をつくのはキャンセルに来た従者さん。尋ねてみれば「キャンセル理由が主の肥満」。ただ、どうやらその太り方が急激過ぎるようです。どうせ仕事も暇になったし、原因でも調査してみましょうか。

 前回得た『痩せ薬』のエリクサの利権を得るべく、走り回ったり経済の勉強をしているジーニアス。師匠に飽きられながらもがんばっています。そこに来たのが美少女…というよりは美幼女、といった年齢の女の子。曰く、「お父さんを治して!」。行って見ると、そこは何と商人ギルドの幹部の屋敷。そのベッドからあふれる肉塊が!!これを治せば恩が売れ…もとい、信頼が勝ち取れるかもしれません。某神志望の青年がごとく笑顔を浮かべ、治療のために調査をします。

 突然本部に召集をかけられた番兵カシスと衛兵ウェルトマー。上司曰く、「最近貴族の間で奇病が流行っている。急激に太るというもので〜」。というわけで、お仕事ですよ、2人とも。

 こんな感じでスタートしました。…これで一区切りなんだよな。我ながらどうなんだこのテーマ。


 本編


 とりあえず、とジーニアスの家に集まる面子。このへん協力的でGM的に助かります。ジーニアスが「金儲けの時間だ!」と病院で声を張り上げ師匠に叩き出されました。向かいの食事処で昼食をとりつつ情報交換です。
 ちゃっかり食事代を経費で落とそうとするカシスとそれに便乗しようとするウェルトマーがいました。こうして警察は腐敗していくのでしょう。


 で、調査。傾向としては被害にあったのは誰か、何時どこで何をして病(呪い?)にかかったのかをリストアップして調べていきました。秘守義務のある任務のはずなのにべらべら喋ったカシスが上司にしこたま説教されていたり、原因不明の症状であるのをいいことに報酬を吹っかけようとするジーニアスがいた位ですね。うん、なんでこいつらに依頼したんでしょうか。

 わかったのは「貴族連中が急激に太った」「ここ1週間?」「結構大規模な範囲」とのこと。町の噂から出てきた情報もあり、妖術士のテロリストか?と疑っていますね。


 調べていくと、<灯台亭>という料理屋が出てきます。ここの料理を食べると例の奇病がなるのでは?とPC達は推測したようです。
ジーニアス「ドーピングコンソメスープ?」
エストア「…怖くて行けない(潜入できない)…」
店の中を調べようにも、超高級料理店なので入ることすらままなりません。
 軍資金をどこから調達するかで考えます。…そこで躓くのはGMとして予想外(笑)。まぁ、全員で出し合いますか?
ウェルトマー「…俺、20ムーナしかない」
いやいやいや、前回報酬渡しましたよ!?
 結局、いつものように闇討ch張り込みをすることになりました。終業時間まで時間があるので、その間に専門機関で奇病そのものについて解析してもらいます。のこのこ飛んで来たトリム(生物学的に激レア)を見て興奮する学者に、静かにエストアがキレていました。


 夜になって張り込むと裏口からこそこそと出て行くおっさんがいます。こそこそとつけていくと、こそこそと怪しげな袋を受け取っている現場を目撃。完全にクロじゃねぇか!!ということで即効で取り押さえにかかります。闇夜に紛れて近づき、トリムの『眠り』で夢の世界へご招待。縛り上げて連れ去っていきました。
 さて、怪しげな袋は何でしょう?寝ていた師匠を叩き起こして簡単に調べてもらいますと、「ただのスパイスだな」。…あれ?
 実はこれ、GMが仕掛けたミスリード用の情報だったんですね。見事に引っ掛かってくれました。ひはははは。
 とはいえ収穫が無かったわけではありません。曰く、「ゲルガノ家で行われた晩餐会で料理を作った」とのこと。リストを洗いなおすと、その晩餐会に参加していた人と被害者が見事に一致。今度こそ間違いありません!
 ちなみに誤認逮捕の責任はガヤン(警察)が持つということに勝手にしました。…おい。


 屋敷を訪ねてみると昼間からぐーすか寝ている庭師さんがいます。呼び鈴を鳴らしても起きません。完璧にクロだね!ということで警察に応援を頼んでから突入します。
 地下室をぶち空けるともうもうと立ち込める埃。背後で扉が閉まり逃げ場はありません。部屋の奥にはぶくぶくと太り寝転んだ男がいます。と、いうわけでクライマックス戦闘です。いきなり「生命力か知力、低いほうで」判定させられたカシス。当然失敗し、毒カウンターをプレゼント。…PLたちが「せめてランダムで!」ということでランダムにしました。まぁ、低いほうでの判定はさすがにひどすぎるか。
 前半戦はゴブリンs3体+妖術士。うち2体の動きをジーニアスの『べたべた』で止めつつタコ殴り。3ターンぐらいで倒してしまいました。埃を吸うことで溜まる毒カウンターに戦々恐々としつつ、急いで妖術士を囲んでふるぼっこ。敏捷力や体力を下げられながらも何とか撃破します。数回の知力判定を知力8で切り抜けたカシスがいれば、しこたま毒カウンターを溜めてしまったトリムもいました。
 後半戦は妖術士Ver悪魔。カビの生えた滅茶苦茶でかい鏡餅に花が咲いた…とでも言えばいいのでしょうか。餅に開いた口が気持ち悪いですね。
 ここで毒カウンターを消費して問答無用全体ダメージをかまします。一気に危篤状態になるトリムとジーニアス。おまけに鏡餅は見るからにやばげな泥を吐き出します。これは急いで決着をつけたほうがいいかもとでも思ったのか、結構いい目を出していく面子。目立ってはいませんでしたが、さりげなくウェルトマーが毒胞子の抵抗判定に成功していて、結局毒カウンターは2,3個しかもらっていませんでした。ちっ。
 最後はカシスが全力攻撃で悪魔を沈め、決着となりました。


 結末

 悪魔を倒したおかげで奇病は治まり、貴族の方々の肥満体型も元に戻りました。
 体型が戻ったおかげでキャンセル分の仕事が一気に戻り、休日返上で仕事をこなすトリム。
 忙しい主を手伝いながらも、こっそりと裏の世界の人間として腕を磨くエストア。
 見事事件を解決し、商人ギルド幹部と美幼女の信頼を勝ち取ったジーニアス。
 戦士以外の道を探したいのか、木工の道を究めんとするカシス。
 いつもどおり交番勤務をしつつ、先輩が誘ってくれた合コンに夢を膨らませるウェルトマー。
 この事件で彼らが得たものはそれなりの金銭と、ちょっとした名声です。ですが、それをどう使うかはまたの機会に、となります。ひとまずは幕、と相成りました。


 総評と反省

  • 全体を見て
    • 情報の出し方が下手だったかな、と思います。予想より長引きました。
  • 調べ物
    • こういう調査モノには魔法を絡ませてはいけないかもしれません。魔法が絡むと何でもありになるので、アリバイとかも楽に出来ますし…少なくとも、刑事ドラマは無理でしょう。
    • でも魔法絡ませないと事件が地味になりますし…難しいですね。
    • 逆に魔法の事件を調べるとしたら、どうすればいいんでしょうね?今回みたいにリストを作成して比べる、しかないんでしょうか。
  • 戦闘
    • バランスよかったかと。後衛も暇そうじゃなかったし(笑)、成功と言えると思います。

 無事に終わってよかったなぁ、と安心しています。次回やるとしたらいろんな都合で(ゲーム内で)5年後の世界ですね。30越えが3人ほど出るけれど気にしない。…いや、やっぱ駄目だ。
 ともかく、ハッピーエンドで結、として筆を置かせて頂きます。プレイヤー、この記事を読んでいただいた方。ありがとうございました。


 P.S.ついに!ついに次は百鬼夜翔です!
     …350cpなのに10Dの切をかますヤツが2人(?)もいるよママン…