ナイトウィザード The ANIMATION 第1話 『月匣 〜紅き月、碧き瞳〜

はい、布都の中の人です。
面白かったー。今日この感想書くまで何度見直したことか。
7回以上は確実。
で、本題は・・・・・・やっぱり面白いよなこのアニメ。みんな評価が辛口すぎ。
原作やリプレイを知らない人たちには入りにくい内容だそうです。
自分自身はバリバリのリプレイファンだし、NWはGMもPLも経験しているのでまったく違和感を感じなかったんだが・・・・・・
このアニメはNWファンのためだけのアニメだって言う評価が下されそうなのが心配です。
TRPGの面白さをNWを通じてTRPGを知らない人たちに伝えようというのがこの企画の大義名分?だと思うので決して初見の方お断りの内容にはならないと思います。
第1話はTRPGでいうとオープニングと呼ばれる導入部分。キャラクターの日常や今回プレイするシナリオへかかわる取っ掛かりをつかむところです。
そう考えると今回の話も何の無理な展開ではありません。
まず、PC①もしくはPC②である柊のOPがあり、アンゼロットに仕事の依頼をされます。この任務に関して拒否権はないと言われてますがこれはGMがプレイヤー(PL)に「できる限り引き受けてくれ、でないとシナリオが進まないから」と暗に言っているわけです。
つまり、


今日も今日とて君はアンゼロットに拉致られて任務についていた。実は、今日はこれで3回目だ。そして本日最後の任務が君に言い渡される。


という感じで演出される場面です。(途中のやり取りをすごく省略していますが・・・)
で、PC④であろう緋室灯のOPそしてPC③のくれはのオープニングが入ります。
くれはのシーンで彼女はかなり強引にPC①であるエリスを天文部に勧誘していますがTRPGではキャラクター(PC)の合流はOPかその次のシーンまでに行うのが主流です。ですからこの行動はむしろ推奨されるべき部分であり、エリスが何の迷いもなく天文部に入部しているのも同様の理由によります。
ただし、GMに実力がある程度あればあえてばらばらで行動も問題にはなりませんのでエリスは必ずしも入部する必要はありません。ただし、転校生であるエリスに自分の存在を認知させるためにもくれはの行動は必要だったと考えます。
また、灯のOPですがこの手のOPでの戦闘は演出で行われるものでデータ的なやり取りは発生しません。そのためモブのエネミーキャラクターをかなりいい加減に吹き飛ばしているのも別段問題になりません。くれはのOPで柊が野球やテニスやゴルフのように魔剣を振り回しているのも同様の理由によります。
むしろ、柊の場合はPLのほうが演出している場合によくあります。くれはのPLとGMとがやり取りをしている間暇をもてあました柊や灯のPLたちが、


柊:じゃあ、俺はそのころ適当に100体くらいのエミュレイターと戦っているわ。
灯:カキーン、パカーン、パコーンて感じで?


と言い出したりです。
そしてPC①であるエリスが満を期して登場と相成るわけです。アニメですから時系列の関係で1日の初めから順を追った演出ですがF.E.A.R.TRPGではOPは基本的にPC一人ひとり専用となり他のPCはGMの許可なしに登場は不可能なため演出事態は多少変わってきます。
なのになぜエリスのOPが最後であるかというと、紅い月が昇りエリスがまるで操られたような行動をとりながらピンチに陥りウィザードに覚醒するというのもNWのOPではある意味定番だからです。
何より、エリスがアンゼロットから依頼を受けるシーンが最後にあるからであるともいえます。



以上のように、第1話はTRPGにおけるOPシーンであると解釈するならば、あのいきなりな話の展開も納得いってもらえると思います。
TRPGにおいて始まりに大切なものはノリだと思っています。今まで外面を気にして生きてきているところをはっちゃけてゲームする必要がでてくるため、OPで今までの自分を壊してしまう必要があるからです。
これはハードボイルド系をプレイするときも同様で、つまりノリというよりはなりきるというほうが正確なのですが・・・・・・



エー、結局何が言いたかったかというとですね。「ナイトウィザード The ANIMATION 」は面白いアニメです。ストーリーや設定の好き嫌いはあると思いますが決して初見の人に敷居の高い作品ではないということです。
このアニメは1話完結方式のアニメでは決してありません。むしろ、「ナイトウィザード The ANIMATION 」で1話(1シナリオ)と考えたほうがいい作品です。
ですので、多くの人が気を長くしてみてくださることを望んでいます。



最後に静岡大学ゲーム研究会は「ナイトウィザード The ANIMATION 」を含む今後も起こるNWの企画を楽しみにしながら応援しています。



あれ、勢いで俺が勝手に代表しちゃったけどいいのかな。