GURPS 百鬼夜翔 少女は切り刻まれる夢を見るか

 厨二病全開のタイトルですね、GMです。GURPS百鬼夜翔のリプレイ(?)、本編です。キャラ紹介はこちら。一人だけ野郎がいますが、他は全員女性PC!華があっていいですね。
 では、早速どうぞ。


 多分4/12 少女は切り刻まれる夢を見るか

 導入

 ――研究室で、恋人(ルール的には「足手まとい」)である小野(♀)とまったりと仕事をしている高間。最近、その小野の様子がおかしい。壁に頭をぶつけるわ何も無いところで転ぶわ、ついには頭からキーボードへ突っ込みます。高間が訊くと、夢見が悪くて寝不足だとか。とはいえこのままでもアレなので寝かせてあげることにしました。寝顔を見ながら浸っていました。
 …突然苦しみだし、呼吸が止まるまでは。


 ――キャンパスライフを送っている氷室。彼女の友人から相談を持ちかけられます。曰く「最近母が寝不足で困っている」。何でも目に見えてやつれているそうです。カウンセラーにも見せたのですが、結果はかんばしくなく。最近、似たような症状が多いようですし、流行っている病でしょうか?しかし、妖怪とはいえ氷室は学生。専門すら違います。とりあえず知り合いの教授――高間を紹介してあげることにしました。


 状況開始

 …とまぁ、事件が起きたのですが、面子はそれほど深刻に捕らえていませんでした。今起きているといえば夢見が悪く、寝不足になるだけ。小野はちょっと危険ぽいのですが、確かに「ストレスじゃね?」ぐらいで片付く話です。調べはしているのですが、軽く話を聞く程度。
 仕方が無い、緊迫感を持たせるか、ということで友人の母君に亡くなってもらいました。南無。
 さすがにこれはまずいと思ったのか、PC面子を呼び集めて、喫茶店で緊急会議。その間にうっかり寝てしまった小野にダメージが入ります(!)。寝るな、寝たら死ぬぞ!とさながら冬山の登山者がごとく監視をしつつ、今後の対策を練ります。


 とりあえず、友人母君の死因を調べることに。同時に、小野と友人の普段使っているルートを聞き出し、そこを調べることに。高間は小野についてあげることにしました。


 死因を調べることにしたのは上村。警察に訊いても無駄でしょうし、カルテに何か書かれているかも知れません。ということで病院に侵入してカルテを盗み見ることに。人間なら無茶もいいところですが、彼は透明人間。人に紛れて自動ドアを通過、何食わぬ顔で堂々と病院を歩き回ります。カルテの保管場所を探し出し、あっさりと潜入しました。…今考えると、病院の書類が保管してあるところって、普通鍵+電子ロックですよね。前準備なしなら<鍵開け>にペナが入ったか?
 ともかく、それっぽいカルテを見つけて写メで保存。律儀に鍵を閉めなおして(<鍵開け>の応用)やっぱり堂々と出て行きました。


 ルートを探すことになったのは木場、氷室、森崎。とりあえず駅まで行ってみますが、収穫は特になし。GMがノリで妖怪電車を出してしまったりしましたが、まぁ気にしない。どうすっかなー、と考えていると背後から視線を感じます。
 角を曲がったところで、森崎がこっそり懐から葉を取り出して幻覚を発動!自分たちは物陰に隠れ、幻覚を先に歩かせます。案の定、怪しいコートの人影×2が幻覚を追っていきました。程よいところで消すと、慌てて散開する人影×2。二手に別れて尾けてみることにしました。
 ……すみません、このあたりGMが何あったかうろ覚えです(汗)。ダイジェストにすると、

  1. 幻覚を止めて反応を見よう、と森崎が幻覚を使ってみたところファンブル!逆に氷室に炎の幻覚が!
  2. が、人影は出刃包丁持って襲ってきたので結果オーライ。容赦しなくていいですね?
  3. 人影(コートを着た猿でした)を、氷室が一撃で凍死させます。
  4. 合流し、もう一人をどうするか、とりあえず捕まえて聞きだそうということに。
  5. …あれ?喫茶店近くじゃね?高間をヘルプに呼びます。
  6. 突撃。高間がこっそり人払い。
  7. 木場が怪力によって力ずくで押さえ込み、ダメ押しに高間が蜘蛛の糸を出します。

 で、ミッションコンプリート。さすが森崎(のPL)、サイコロの神様に愛されています(笑)。
 生け捕りにはしたものの、話が通じる間ではありませんでした。離すと再度襲ってきたので、氷室がアイスブレスで成仏させました。


 手下からは何も得られず、カルテを見てもただの心臓麻痺。とりあえず「猿」「夢」をキーワードに調べてみると「猿夢」という都市伝説があることがわかりました。簡単に言えば、見ると死ぬというタイプの悪夢です。ググッて見るとわかると思いますよ。
 …ですが、これは所詮夢。猿が現実世界で暴れていたのは理由になりません。共犯者がいるのか?というところまでは辿り着きましたが、そこで情報がストップ。


 これで手詰まりか?と再度悩むPC達。悩んでいる間も小野の顔色がどんどんやばくなっていきます。このまま停滞はGMとしても困ります。ので、「他の被害者っぽい人にも聞いてみたら?」とアドバイス。てっきり忘れていたようです。…最初に「似たような症状が〜」って言ったと思ったのですが。ヒントの出し方、さりげなさ過ぎたか?
 ともかく、被害にあっている仮名Aさんに話を聞きます。すると大学のカウンセラーにかかっているとのこと。小野にも聞いてみると、彼女もまたかかっています。…クロですね。
 大学生の振りして件のカウンセラーに行ってみます。と、苦しみながらベッドに伏している人が。さらに何か語り始めましたよ?


 というわけでバトルです。カウンセラー改めナイトメア(馬の幽霊とでも思ってください)はPC達をまとめて夢の中へ引きずり込みます。
 辿り着いたのは電車の中。ただし、駅員達は猿ですし、席に座っている何人かは既に…
 敵はナイトメア、そして猿夢(雑魚猿×4、ボス猿×1)です。
 開始早々、敵フィールドの特権で全員に金縛り。木場が見事に抵抗に失敗します。一方で氷室はブレスをぶっ放し、雑魚2体を始末。しかし敵も負けてはいません。直後にナイトメアが氷室を眠らせ、ボス猿が森崎に襲い掛かります。
 残り2匹の雑魚は高間が何とか縛り付けました。上村も順調に真空斬でボスのHPを削るのですが、ナイトメアに眠らされます(ナイトメアは透明でも見えるのです!)。本当は特定の人物にだけ姿を見せるという芸当も出来るのですが、うっかり忘れていた上村。眠ったことに誰も気付かず、戦闘終了まで眠る羽目に。
 ボス猿が鉤爪で森崎を滅多切りにして気絶させる一方、ナイトメアも氷室を眠らせたりして応戦。事実上動けるのが高間と氷室だけ。氷室のブレスで何とかナイトメアを打ち倒しますが、ボス猿に殴られて生死判定がひつようなレベルまでダメージを負います!
 が、ここで木場が復活!氷室と木場、2人がかりでHPを削り、とうとう打ち倒しました。
 …残った雑魚2匹?氷室さんがブレスで一掃しましたが何か?


 結末

 無事に猿夢とナイトメアを倒した面子。小野も健やかに眠り、高間としても一安心。帰ってこない人もいますが、被害を最小限に食い止めました。
 と、いったところで幕です。…戦闘終了後に「どうやって負傷した人たちを運ぶか」で悩んだか、ということは蛇足。


 反省と自己評価

  • 調査
    • バランスよかったかと。
    • ただ、重要な情報はもうちょっと重要そうに言うべきでしょうね。
  • 戦闘
    • ちょっと厳しかったかもしれません。2人が瀕死になりました。
    • 一発で戦闘不能になるタイプの技(催眠、睡眠、魅了etc...)は使いどころが難しいですね。金縛りの効果が思ったよりひどかったのは内緒。
  • 全体
    • よかったと思います。自画自賛
    • メンバーそれぞれに見せ所がありました。木場がちょっと不幸でしたが。
  • ぼやき
    • 氷室のPL曰く、「私は善良キャラが向いていない」と苦笑していました。
    • それで思ったのですが、悪役プレイも面白いかもしれません。案外、悪役の方がPLたちには合っているかも。

 GMとしては非常に楽しいセッションでした。時々つっかかるGMのセッションに快くプレイしてくれたプレイヤー、そしてこの記事を読んでくれた貴方、ありがとうございました。次回はちょっと捻った敵にしたいなぁ、と思いつつ筆を置かせて頂きます。

 P.S.…プレイヤーとしてやりたいですね。誰かGMお願いします、まじで。