EXVSFBの基本の話

エクストリームバーサスフルブースト 基本の話(立ち回り)

エクバ、フルブ勢のイヨホです、せっかく家庭版も発売されたのでプレイヤー人口を広げるためにフルブーストの基本の話でも。

フルブースト(エクバもそうですが)で、始めたばかりの人がある程度勝てるようになる上で最も重要なことは操作スキル向上よりもむしろ「立ち回り」にあると自分は考えています。
この頁ではその立ち回りのうちの初歩である「体力調整」と「覚醒の使い方」について解説したいと思います。



体力調整の何が重要か?


ここでは前提として相方3000、自分2000として仮定して話を進めていきます。
体力調整とは6000コスト分、最大の恩恵を受けるような立ち回りのことを指します。
自分2000相方3000の組み合わせ、この場合は相方3000が先落ちし、「しばらくして」自分が落ちるという流れが基本的には最適といえます。
この落ち方の場合、相方も自分もコスト帯平均の耐久だと仮定すると
相方680+680 計1360 自分600+300 計 900 全体合計2260となります。
逆に2000先落ち、3000後落ちという若干コスト事故気味な落ち方の場合の耐久は
相方 680+230計 910 自分 600+600 計 1200 全体合計2110となります。
普通に考えて前者の落ち方のほうがお得ですね。
「それくらい知ってるよ、馬鹿にしてんのか?」と思われるかもしれません、しかし、耐久の上で有利を取ることも重要ですが、体力調整のもっとも重要な点は「覚醒を最大限生かす」ことにあります。
この組み合わせの時の基本的な覚醒回数は、3000側は半覚2回または全覚1回+半覚1回、2000側は半覚2回、または全覚醒1回です。
しかし、この覚醒回数は3000が先落ち、2000後落ち、という前提の上でのものです。仮に2000先落ちの場合どうなるでしょうか?
その場合は2000半覚3回または全覚1回+半覚1回、3000半覚2回または全覚1回となります。
2000を使っている自分(プレイヤー)が初心者だった場合、この2000先落ち3000後落ちという現象、非常に多いです。
なぜか? 単純に2000コストのほうが耐久も低く性能も低い上、プレイヤー自体がゲームに慣れてないため位置取りが悪かったり、回避運動ができなかったりで、無駄な被弾が多くなるためです。
しかしこのゲーム、2000先落ちしたからといって負けるようなものでもありません、初心者がこの状況から負けることが多いのは「覚醒がしっかり使えていない」ことと「自分がこれからどういった仕事をすればいいかわかっていない」からです。
初心者が先落ちしてしまった際のありがちな負けパターンは
「ダメージを取るために漠然と前に出るが自己主張できず、相方が落とされてしまう、相方が次にリスポーンするまでに敵二人にダウンを取られ、敵はリスポーンした相方を二人で追い、自分も敵を追うも反撃を喰らい、仕方なく受け身覚醒、相方は覚醒を使って逃げるも敵に覚醒をぶつけられて敗北」や

「とりあえずもう一度落ちないように下がり気味に戦う、相方が覚醒して敵に覚醒を使わせる、自分も少し前に出るが相方が落とされる、敵二人はリスポーンした相方を追い自分もあわてて敵を追うが、覚醒がまだたまっていない相方が落とされて敗北」等です。
これの何がダメか?
まず、前者に関して、先落ち2000が前に出ることは重要ですが、先落ちした時点でおそらく覚醒がたまっているはずです、それを使わず前に出たところで2000コスト程度では自己主張できずに無視されるのは火を見るより明らかです。さらに貴重な覚醒をどうでもいいシーンでの受け身覚醒に使っています、これでは勝てるものも勝てません。

後者の場合、これは完全に論外です。そもそも先落ちした2000は前衛に回らなければならないのにいつまでも後衛気分でいて相方がせっかく覚醒を使って敵に覚醒を吐かせたというのにチャンスを生かせず、そもそも覚醒すらしていない典型的な戦犯です。

ではどうすればよいか?この場合「覚醒を使って前に出て敵二人のロックを集め、自分が前衛になること」が最適に近いと言えるでしょう。
このゲームの2000コストはダメージを全く与えることができなくとも、耐久150くらいで半覚がたまります、つまり、先落ちであれば落ちた後すぐに覚醒し、覚醒中にある程度被弾を避けることができればもう一度半覚が使えるわけです。
覚醒をすれば機体性能が上昇し、ブーストも回復するため、敵のロックを集めやすくなります。そのため、機体性能の低い2000コストでもしばらく前衛を務めることができ、さらに、早めに覚醒を使っておくことで被弾による覚醒ゲージ補給で次の半覚も視野に入る…と大きなアドバンテージを得られるわけです。

3000が先落ちできた場合でも「後落ちできた」といって満足していてはいけません、自分の体力が一落ち前に200程度残っていて覚醒があるならしっかり半覚を使いましょう、2000コストは落ちた時の覚醒ゲージのたまりが多めなのでここで半覚をしっかり使っておけば落ちた後にもう一度半覚を狙えます。

しかし、ほとんど体力が残ってない状況の場合、よほどの確定どころか対戦のターニングポイント以外での半覚は控えたほうがいいでしょう、この理由は覚醒落ちしやすいからというのもそうですが、3000と2000がほぼ同じタイミングで順落ちした場合狙われるのは確実に体力の減っていて性能の劣る2000コストです。体力が低い状態での覚醒は、覚醒終了から落ちるまでに覚醒ゲージをためるための主要因である被ダメを多く貰えないため、覚醒ゲージをあまり回収することができません、それゆえに一落ち前ぎりぎりに半覚を使ってしまうと覚醒落ちしようがしなかろうが一落ち後半覚がすぐには使えない、最悪の場合半覚すらたまらない、という状況に陥ってしまうわけです。
一落ち後の体力わずか300しかない2000コストが敵二人をさばき切れるでしょうか?当然敵にも覚醒があるわけで、それをぶつけられたら仮にこちらが体力ミリでもう一度半覚がたまっても相当厳しいですね、こういう状況に陥らないためにあえて半覚ではなく全覚を待つという立ち回りも考えられるといいでしょう。

また、一風変わった体力調整ですが、2000コスト2落ち、3000コスト0落ちも場合によっては狙ってみてもいいでしょう
この場合の合計体力は
2000コス600+600+600 計1800  3000コス 680 計680で全体合計2480です。
なんと3000先落ちよりも合計体力が多い上、2000コスト側が半覚4回、3000コスト側が半覚1回狙えるため覚醒回数的にも悪くありません。
前衛に出るのが性能の劣る2000コストだったり、相方3000にかかる負担が大きい等デメリットも多いですが、相方がνガンダムストライクフリーダムなどの後落ちも許容できる相方であればお互いの残りの体力と相談して作戦を切り変えていけるといいでしょう。
もちろん体力調整をするためには双方の状況の理解が必須です、ダウン中や敵にコンボを貰っている最中などは積極的に相方に体力通信を送り、双方の立ち位置を明確にしましょう。そうすれば体力調整もやりやすいはずです。
体力調整は体力を多く得ることも重要ですが何より覚醒を最大限に活用することが重要であるということを理解しておきましょう









覚醒はどう使う?


上の項目でくどいくらいに何度も触れましたがこのゲームにおける覚醒は(前作ほどではないにせよ)超重要です。
覚醒のメリットは
・機体性能の向上
・弾のリロード(リロードされない武装もある)およびリロード速度高速化
・ブーストが回復する
・覚醒技が使用可能に
・機体によっては上記の他に特殊な恩恵がある
等ですが、今作はA覚醒とB覚醒に覚醒が分化しているので割とややこしいです
A覚醒の特徴は
・攻撃補正がB覚醒よりも大きい
・格闘がよく伸びるようになる
・B覚醒よりも機体速度が上がる
・半覚をした際のブースト回復量がB覚醒よりも多い(大体7割)
・覚醒技を使用してもオーバーヒートせず、覚醒時間も終わらない
この覚醒の特徴はなんといっても覚醒時のブースト回復が多いことでしょう、攻撃補正が高いことや覚醒技を使ってもオーバーヒートしない仕様も相まって機体によっては高いワンチャン性能を引き出せます。


B覚醒の特徴は
・防御補正がA覚醒よりも大きい
・足が止まる射撃をステップでキャンセルできるようになる(通称 青ステ)
・覚醒時間がA覚醒よりも2秒ほど長い
・半覚をした際のブースト回復がA覚醒よりも少ない(大体4割)
・機体のブースト燃費がA覚醒よりも良くなる
・覚醒技を使うとオーバーヒートし、覚醒が終了する
こちらは覚醒した時の恩恵はA覚醒よりも少ないですが覚醒時間が長く、ブースト燃費が良くなり、覚醒中は足が止まる射撃をステップでキャンセルできる等、覚醒中の恩恵が多く受けられる覚醒です、A覚醒のような爆発力はありませんが堅実な立ち回りができます。


また、全覚醒時の特徴として
・A、Bどちらの覚醒でもほぼブーストが全快する
・覚醒時間が二秒ほど長くなる
という特徴があります

どっちの覚醒がいいかわからなければとりあえずB覚醒を選んでおきましょう。
なぜB覚醒か?B覚醒のほうが全覚醒時の恩恵がA覚醒よりもはるかに大きいというのが大きな点です。
全覚醒のブースト回復はAもBもほとんど変わらないのでこの時点でA覚醒のアドバンテージがほぼ消えています、さらにブースト燃費向上や青ステ追加などB覚醒の「覚醒中」の恩恵はA覚醒を上回ります、おまけに全覚醒恩恵の覚醒時間延長がB覚醒の仕様とマッチしているため、全覚醒に関して言えばB覚醒はA覚醒のほぼ上位互換です。
このゲームは半覚二回よりも全覚一回を選択しなければいけない場合も割とあるので基本的には安定性の高いB覚醒を選んでおくといいでしょう。

とはいえワンチャンつかまなければ勝てないタイプの機体や火力がほしい機体などA覚醒のほうが力を発揮できる場合も多いです、覚醒のタイプの選択はプレイヤー次第なので自分と機体に合うと思ったほうを選ぶといいでしょう。

さて、前置きが長くなりましたが覚醒の使い方です、覚醒の用途は主に「攻め」か「逃げ」です。
中でも「攻め」の覚醒は重要です、特にA覚醒なら半覚でこれを使えるようにしましょう。

では「攻め」の覚醒とは具体的にはどうやるのか?標準的なBR持ちの万能機なら半覚の場合BR→BD→BRを繰り返しブーストが少なくなったところ(Aなら残りブースト3割くらい、Bなら半分くらい)で覚醒、再びBR→BD→BR…繰り返し、またはその機体がB覚醒で青ステに対応した攻撃を持っているなら足の止まる射撃→青ステ→足の止まる射撃…繰り返し等が有効です。慣れてきたら格闘や特殊移動で相手を追い、ブーストを使わせた後覚醒して格闘や射撃をねじ込む…等ができるようになるといいでしょう。
やっていることは単純ですがこれだけでも覚醒時にブースト回復によるブースト有利を得ているため(特にA覚醒ならこの効果が大きい)相手が回避困難な攻撃を仕掛けることができます。
さらに、全覚であれば通常時よりもかなり多くブーストが回復するため、「ほぼ確定」といっていい攻撃を能動的に出すことができます。
このように「攻め」の覚醒は敵にとっては大きな脅威です、それゆえに攻めの覚醒を使った機体を敵は何としても止めたいため、必然ロックも集まりやすいです。
そのため「攻め」の覚醒を相方がしてくれた場合は体力次第で自分も攻め込みましょう、相方の覚醒中は自分が攻め込むチャンスでもあります。


「逃げ」の覚醒は後落ちの機体が追われた際等に使うことになる覚醒です。
「逃げ」の覚醒は「攻め」よりもさらに簡単です。ブースト使って逃げて、ある程度ブースト使ったら覚醒、それだけです。
注意してほしいのは半覚してブーストが回復したら早めに着地すること、特にB覚醒ではブーストが3割程度しか回復しないためオーバーヒートで半覚した場合ブーストダッシュを2,3回もすればまたオーバーヒートです、覚醒中に被弾するのは非常にもったいないので覚醒後は早めに着地し、距離を取りましょう。全覚ならブースト回復も多いので早めの着地をせずとも距離を離せるため、「逃げ」の覚醒は使用するシチュエーション的(使うとしたら自分がやられると試合が傾くor敗北する時)にも半覚よりも全覚推奨です。





抜け覚醒ってどうなの?

一言で言うならもったいないです、が仕方なく抜け覚醒しなければならないというシチュエーションもたしかに存在します。
具体的には「100前後の体力時の被弾」または「200前後の耐久で、敵に高火力コンボを喰らい始めた時」こんなところでしょうか。
注意してほしいのは抜け覚醒が許されるのは基本的に「後落ち」で「喰らったら敗北する時」です。
先落ちした機体が抜け覚醒なんかやっている時点で貴重な「攻め」の覚醒を潰しているわけですから、大きく敗北に近づいてしまいます。抜け覚醒をする時というのは最悪かそれに近いシチュエーションであるということを理解しておきましょう。
余談ですが抜け覚醒で覚醒した場合覚醒ゲージのうちの3割がカットされその分覚醒時間も短くなります、前述したように全覚醒では覚醒時間延長効果もあるのですが抜け覚醒の場合それも適応されません。覚醒時間的にも抜け覚醒はやめたほうがいいと言えるでしょう。


覚醒は非常に重要です。覚醒をうまく使えなければ勝てる試合も勝てなかったりしますが、覚醒をうまく使えば負け試合を勝ち試合にすることもできます。
初心者がなかなか勝てないのは操作うんぬんよりも覚醒の使いどころが変だったり抜け覚醒しかしてなかったり…というのが大きな要因でしょう。
それでも覚醒タイミングが分からなければ上級者の動画を見て覚醒タイミングを見てみるといいでしょう、対戦動画を見て「自分ならこの辺で覚醒使うかなぁ」と思ったタイミングで動画内のプレイヤーも覚醒を使っていればとりあえず覚醒タイミングは分かったといってもいいと思います、あとは実戦でそのタイミングに覚醒を使えるようにするだけです。

他にもL字やラインの上げ下げ等、立ち回りで重要な点は多いですが、最初にあれこれ詰め込んではできることもできなくなるので、勝率3割前後の初心者はまずは「体力調整」と「覚醒タイミング」、このあたりの基本事項をしっかり理解して実践できるようになりましょう。